今シーズンの猪名川（北田原マス釣り場）は、ライズする魚の姿が例年よりも多いように感じられました。なぜ例年に比べてライズする魚が増えたのか、その日たまたまそういうコンディションだったのかは私には判りませんが、それまで猪名川と言えばルースニング一辺倒だった私でさえ「これはドライフライで釣りたいぃぃぃぃーーーー！」と思わずには居れませんでした。

　結局、これまで使ったことが無かった26番以上の小さなサイズのフライを、初体験のCDCを使って巻き、初体験の0.2号という極細ティペットを使って、ようやく何匹かのマスを釣ることができるようになりました。

　では、マス達は何を食べているのでしょうか。これも今シーズン最初にゲットしたストマックポンプを使って、2005年3月5日に釣ったマスの胃の内容物を吸い出してみましたので、その写真をご紹介します。

　一枚目の写真には、２本のフック（マスタッド94840の20番と、TMC508の26番）と、この魚をゲットした時に使っていたミッジピューパ（マスタッド94840の24番フック使用。ウイングはCDC、ボディは黒のスレッド、ソラックスはピーコック）も写っていますので、サイズを比較してみてください。

　大きく分けて２種類の水生昆虫が見つかりました。一つはフックサイズで26-32番相当の黒のユスリカ（成虫）。もう一つは同じく18-26番相当のピューパとそのシャックです。他に、ヒラタカゲロウのシャックも見つかりました（二枚目の写真の中央少し上）。

　ユスリカの成虫は予想通りだったのですが、シャックが沢山出てきたのには驚きました。

　あと、色のバリエーションが非常に乏しいことも驚きでした。少しクリームがかった色も見受けられますが、基本的には黒と灰色の世界です。

　ということで、この写真を参考にしながら、ピューパとシャックを模したフライを巻こうと思ってますが、マテリアルに何を使うか、あれこれと思案しているところです。