ポイントに入って、Ｔ氏はルアーにて岬から沖を攻めることにしました。くまさんはフライで沈み島の周り〜草の際を探ります。私はフライで水没した木の周りを探ることにしました。水温は19℃とかなり高くなっていました。風が強く吹いていることから、水面での釣りは難しかろうということで、まずはＭＳＣからスタートです。水底の地形を観察しながら探っていきますが、フローターが沢山出ていることに加えて炎天下ということもあり、魚の反応はかなり鈍い感じです。それならばと日陰になる木の周りへＭＳＣを投入しましたところ、連続ヒットが始まりました。数匹をキャッチしたところで魚の反応が落ちてきましたので、すかさずフライの色を変えて、再び数匹をキャッチ。やはり狭いポイントを探るときには、時々フライのカラーを変えることも必要なようです。そうこうしながらこの場所だけで１０匹を越えるナイスサイズのギルをキャッチできました。
さてくまさんの様子ですが（右の写真をご覧下さい。くまさんの勇姿です）、最初はフォームアントで何回かバイトがあるものの、フッキングに至らないようです。でもＭＳＣに替えた途端に連続ヒットが始まり、あっという間に１０匹近くのギルをキャッチ。何回かバスもヒットしたようですが、ファイティング中にバレてしまうようです。なおＴ氏は岬での釣りを諦め、別のポイントを探りますと言って移動していきました。フライは向かい風の中で釣りをするのがかなり厄介です。私のウェーディングポイントから狙えるポイントというと沈んだ木の陰くらいで、あとは向かい風になるポイントばかりです。そこでＴ氏が入っていた岬（5/2に連続15投ヒットした場所です）に入り、沖の沈み島を風上側から狙うことにしました。丁度この頃から風が弱まりはじめ、水面が時折鏡のようになります。こうなってくると水面での釣りを展開することが可能になります。すかさずフライをフォームアント＃１２に交換しました。くまさんも同じようにフォームアントに交換し、立て続けにバイトをとっています。
岬のウェーディングポイントは、右後方に草が生い茂っていますので、バックキャストにかなり神経を使いますが、追い風に助けられて何とか沈み島の近くまでフライを送り込むことができました。そしてやはりそこにギルが溜まっていました。連続ヒットとはいかないものの、コンスタントにギルが躍り出てきます。そんなこんなで３０匹までは割とすんなりと到達したのですが、この頃から時折バイトがピタッと止むようになりました。そういう場合は少し狙う場所をずらして、ギルの着き場を探します。そして再び連続ヒットが始まり、また少し間が空くという感じで釣れ続き、5/2の記録である３６匹を５時半頃にクリアすることができました。
鏡のような水面へ向けてフルキャスト。水面にわずかに背中を見せて浮かぶフォームアント。距離は２０メートル前後でしょうか。キャスト後しばらくバイトを待ち、おもむろに素早く数回小刻みに動かしてストップ。そのまま数秒〜１０秒待ちます。これでバイトが無い場合は更に数回動かして再びストップ。これを繰り返しながら５メートルくらいのところまできたら再びピックアップしてフルキャスト。魚の着き場は少しずつ移動していくような感じです。狙う場所を左右・遠近で変化させ、バイトが出る場所を見つけたらしばらくそこを集中的に攻めます。釣れてくるギルのサイズはいずれも２０ｃｍのものばかり。ヒット後の締め込みが心地よく、思わず声が出てしまいます(^^;