ビートル（beetle）とはいわゆるコガネムシのことです。マメコガネなどの小型の甲虫は、バスやマスの格好のエサだと言われています。米国でもマス類を釣る際のテレストリアル・フライの一種として、ビートルは非常に重要なフライであるとされています。

　ビートルのタイイング方法にも数多くのスタイルがあります。ここではディアヘアを使ったパターンをご紹介します。
　
　ボディ前部にはラバーレッグを３対取り付けてあります。またボディにはピーコックを巻いてあります。

　こうして作ったアンダーボディの背中側に、ディアヘアを被せます。黒の甲虫をイメージしていますので、黒のディアヘアを使いました。ディアヘアはアンダーボディを巻く前にテール側へ向けて固定しておいて、アンダーボディを巻き終えた後で形を整えながら折り返して被せ、アイの近くで強く縛って固定します。最後にフレアした部分を少し残してカットすれば出来上がりです。

　コガネムシも水面に落ちれば浮かびますので、しっかりとした浮力がキモです。液体のフロータント（浮力剤）で処理をして実釣に臨みます。

　ここではディアヘアという自然な素材を使ったパターンをご紹介しましたが、正直言って浮力を十分得ることが結構難しいですね。そこで、オーバーボディに黒のフォームを使い、更に背中側に黄色のフォームを目印（インジケーター）として取り付けたパターンのほうが良いかも知れません。

使用するマテリアル：
　　フック　：ドライフライ用の#12〜#10。
　　スレッド：黒、オリーブなど、ボディカラーに合わせて。
　　レッグ　：ラバーレッグを３対
　　アンダーボディ：ピーコック。
　　オーバーボディ：黒のディアヘア。