まず最初にフライロッドの握りかたをご紹介します。

　色んなグリップがあるのですが、初めてフライロッドを握られるかたは、サム・オン・トップ・グリップからスタートされるとよろしいかと。慣れてきてロングキャストを多用するようになれば、エクステンデッド・フィンガー・グリップへと移行されると良いでしょう。渓流釣りなどで精度の高いキャストを必要とされる場合は、インデックス・フィンガー・グリップが好適です。

１．サム・オン・トップ・グリップ
　　　　親指（サム：thumb）がグリップの真上に来る握りかたです。一番力を入
　　　れやすいグリップかも知れません。
　　　　バックキャストの時は、人さし指で引き上げる感じ。フォワードキャスト
　　　の時は、親指で押し出す感じになります。

　

２．インデックス・フィンガー・グリップ
　　　　人さし指（インデックス・フィンガー：index finger）がグリップの真上
　　　に来る握りかたです。力強いキャストには不向きですが、キャスティングの
　　　方向をシビアにコントロールしたい時には好適です。ショート・キャスト
　　　（近距離のキャスト）やアキュラシー・キャスト（キャストの精度が必要な
　　　時のキャスト）で使います。
　　　　バックキャストの時は中指で引き上げる感じ。フォワードキャストの時は
　　　人さし指で押し出す感じになります。

　

３．エクステンデッド・フィンガー・グリップ
　　　　親指と人さし指の付け根が作るＶ字ゾーンがグリップの上に来る握りかた
　　　です。このグリップだと手首が自由に動かせるため、ロッドがブレやすい
　　　かも知れませんが、ベテランのロングキャスターのかたが好んで使われる
　　　グリップのようです。
　　　　バックキャストの時は人さし指で引き上げる感じ、フォワードキャストの
　　　時は親指と人さし指の根元で押し出す感じでしょうか。