Activity／各地に起こるゴミ拾い活動

クリーンアップ琵琶湖 IN 南浜漁港

【活動報告（99/4/30）】

去る４月２４日土曜日、琵琶湖・南浜漁港にて、中部釣り場とマナーを守る会主催の
クリーンアップを行いましたので、報告させて頂きます。　　　　　　　　　　　　

●この行事の関連情報につきましては主催者のサイトもご覧下さい●

●日時／１９９９年４月２４日（土）ＡＭ８：３０～ＰＭ１０：３０　　　　　　　

●天候／曇り時々小雨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

●参加者数／２２名（含幼児２名）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　住所県別による内訳（運営側６名除く）：愛知５名・岐阜４名・滋賀２名・大阪３
名・兵庫２名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　情報源による内訳（運営側６名除く）：インターネット９名・店頭４名・知人３名

●開催内容／漁港とその周辺のゴミ拾い（実質ゴミ拾い時間１時間弱）　　　　　　

●回収したゴミ／約６０袋分（可燃・不燃合計）　　　　　　　　　　　　　　　　

●多かったゴミ／弁当ゴミ・菓子袋・おにぎり包装・パン袋・釣具パッケージ・捨て
糸・空き缶・５００ｍｌペットボトル・煙草・オモリ・釣り針・ドリンク剤びん・ブ
ルーギル死魚等　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

●企画の経緯と所感／※南浜区の方にも理解して頂けるように、釣り用語は使用しま
せんでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１．クリーンアップの動機　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
琵琶湖で長く釣りをしたことのある釣り人なら誰もが、バス釣りをする人の多さと、
ひどくなる湖岸のゴミを認識していると思いますが、他人の出したゴミを拾うことは
大変勇気と忍耐が必要な事だと思います。私たち運営スタッフも釣りに出掛ける度に
、他人のゴミを拾っているわけではありません。今回のクリーンアップを企画したの
は「気持ち良く楽しく釣りがしたい」という強い思いからです。　　　　　　　　　

２．琵琶湖の現状　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
近年、琵琶湖で気持ち良く釣りができる釣り場は確実に減ってきています。ご存知の
方も多いと思いますが、その原因は、ゴミの放置に留まらず、心ない釣り人による迷
惑駐車や敷地荒らし、漁具の破損、地元の方への嫌がらせ等の問題で、それが積み重
なり、ゆくゆくは釣り禁止に終結するケースが多いようです。今回の企画に当たって
、被害に遭われている地元の方の声を聞くことができましたが、その詳細を知るにつ
れ、釣り人と地元の方との距離を感じずにはいられませんでした。　　　　　　　　

３．開催地決定　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
上記のような経緯があり、最も被害が多いと言える漁業関係者の方と釣り人との接点
を、クリーンアップで作ることが出来ないかと考え、漁港をその開催場所に決定しま
した。中部圏からの釣り人が多く訪れる、湖北から湖東のエリアで、参加者が集う駐
車場や集合場所等の問題をクリアしたのが南浜漁港で地元の協力を頂けました。　　
区長をはじめ、地元の方の協力てクリーンアップの日を迎えるのは、緊張と共に、　
同じ意識を持った釣り人と会える喜びで、ゴミ拾いに行くというのに、まるで釣りに
行く前日のような高揚した感覚を私たちにもたらしました。　　　　　　　　　　　

４．参加者　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
今回のクリーンアップは、私たち運営側にとって初の試みでしたので、色々な意味で
不安を抱えておりましたが、小雨のぱらつく悪天候にも関らず、早朝より幼児を含む
１６名の釣り人にご参加を頂きました。遠くは大阪・兵庫から参加して頂いた方、一
部は私たちとインターネットを通じて横のつながりを持つ、関西釣り場とマナーを守
る会の知人の方々等、参加者の半数は関西方面の方々でした。インターネットを情報
源とした参加も多かったのですが、中には釣具店経由で告知ちらしを見て参加して頂
いた方もいらっしゃいました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

５．ゴミの散乱状況　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
普段釣り竿を手に湖岸を歩いている時と、ゴミばさみを手に細かくゴミを拾っていく
時とでは、目の行き届き方が異なりました。１時間足らずで６０袋ものゴミが回収で
きるとは思っておりませんで、あっという間に袋一杯になっていくゴミに、改めてゴ
ミの多さを思い知らされました。内訳は、弁当ゴミや空き缶などの飲食関係に加えて
、捨て糸やパッケージなどの釣り具関係が圧倒的でした。長い捨て糸や、釣り針が付
いた捨て糸の多さには、漁港を好む釣り人には初心者が多いという背景が伺えました
。また、ブルーギルの死魚が多数放置されており、悪臭の中回収して頂いた参加者の
方々には、本当に感謝いたします。ゴミの多さが目立ったのは漁港東側のエリアで、
堤防に沿うようにして蓄積されていたと思われるゴミは、参加者の足止めをし、ひと
ところで拾い出すとしばらくはそこを動けないといった状況でした。その対岸の西側
のエリアでは、草むらの中に多数のゴミが放置してありました。また、倉庫のある北
側のエリアでは、漁業関係者の方々から「この釣り糸がかなわんのや」「釣り針で怪
我するんやで」「弁当を袋ごと置いて行きよる」等、被害の肉声を聞くと同時に、「
ご苦労さんやなぁ」「ありがとう」「この魚は刺し身にすると旨いんや」等と感謝の
声に混じり、地元ならではの会話をすることも出来ました。このような釣り人と地元
の方との交流もまた、漁港を“共有する場所”として大切に感じることへのきっかけ
になればと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

６．参加者との交流　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ゴミ拾い後、参加者に回答して頂いたアンケート内の感想は、「ゴミが思ったより多
かった」が多数を占めました。他には、激励の言葉や次回参加の意志表明等の嬉しい
内容もありました。お茶を飲んで頂き、少しの時間おくつろぎ頂きましたが、次回は
さらに参加者の方々との交流を大切にし、運営側と参加者側との距離を広げないクリ
ーンアップを目指したいと思います。こういった釣り人同士の交流もまた「気持ち良
く楽しく釣りがしたい」という思いが根源であることを、付け加えさせて頂きます。
アンケート回収後には、南浜区長の川瀬氏より、南浜区の貴重な観光資源についての
お話しに続いて、釣り人を歓迎したい思いやゴミ拾いについての感謝のお言葉を頂き
ました。そして琵琶湖でのバス釣りの先駆者であり、琵琶湖の豊富なデータベースを
有するホームページのオーナーでもある服部氏から、釣り人主催のゴミ拾い活動につ
いて、ここ数年の傾向と激励のお言葉を頂きました。このようなお話しを聞くことも
また、クリーンアップならではの体験であると感じます。　　　　　　　　　　　　

●最後になりましたが、参加を頂きました１６名の皆様へ、またご理解ご協力頂きま
した下記の皆様へ、運営スタッフ一同より深くお礼申し上げます。　　　　　　　　

■南浜区長・川瀬様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

■びわ町役場・藤田様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

■バッシングかわら版・服部宏次様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

■告知協力釣具店（順不同・敬称略）／ヒマラヤフィッシング岐阜店・ルアーショッ
プおおの・大郷屋・ガッツ・上飯田釣具店・プロショップオレノ・ＰＯＰＥＹＥ１５
３・大江川ルアーステーション・橘屋商店・やすや合渡店・上州屋早田店　　　　　

■告知協力ホームページ（順不同・敬称略）／For Wonderful Bass Fishing Life!・
クリーンアップ青野・御気楽堂本舗・B－net・バッシングかわら版・魚釣りとビール
・僕のおび釣り日誌・Ever　Fishing 東海・Team【Gigafish】・F ANGLER・BASSER'S
NET・私設RaPaLa愛好者普及促進友の会・ごるご十三'S　OUTDOOR・釣りに行こう！・
谷やんのホームページ・名古屋バスフィッシング日記・JIJI'S FACTORY・ちょろばさ
ホームページ・ひろくんのホームページ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

文責／中部釣り場とマナーを守る会（略称ＣＦＭ）・飯野いづみ　　　　　　　　　

４月２４日運営スタッフ／飯野いづみ・加藤光栄・西村博道・丸尾泰章・世永博一・
向井優子　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

※当方ＨＰでは当日の模様を数点の写真で公開すると共に、運営スタッフそれぞれの
コメントを掲載する予定ですので、後日合わせてご覧頂ければ幸いです。　　　　　

【告示文（99/04/04）】

来る４月２４日、琵琶湖北部の南浜漁港におきまして、ＣＦＭ（中部釣り場とマナ
ーを守る会）主催の釣り場のゴミ拾い活動が開催されますので、お知らせします。

●この行事の詳細情報につきましては主催者のサイトもご覧下さい●

「琵琶湖の漁港をバスアングラーの手できれいにしよう！」

美しい釣り場で、いつまでも気持ち良く釣りを楽しみたい。　　　　　　
中部釣り場とマナーを守る会は、そう思う釣り人の集まりです。　　　　
共に釣りを楽しみ、それぞれが釣行の際、自主的にゴミ拾いをしたり、　
インターネットを通じて、コミュニケーションを図っています。　　　　

そんな私たちを含む、中部地方のアングラーに人気のある琵琶湖で問題と
なっているのが、ゴミ放置を始めとする、バスアングラーのマナーの悪さ
です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

特に湖の恩恵を受け、漁港を仕事場として生活している方々にとって、　
それは非常に緊迫した状態にあり、琵琶湖のほとんどの漁港で、　　　　
山積みとなった問題に頭を抱えています。　　　　　　　　　　　　　　

漁業関係者の方々が少しでも快適に漁港を利用できるために、また、　　
バスアングラーがこの現状を把握し、マナーを守って釣りを楽しむために
中部釣り場とマナーを守る会では、下記の通りクリーンアップを開催し、
この主旨に賛同いただけるバスアングラーのご参加をお待ちしています。

－　記　－

開催日程：４月２４日（土）ＡＭ８：３０～　※雨天順延　　　　　　　
　　　　　　　ＡＭ８：００より漁港西、姉川河口の芝地公園にて受付　
　　　　　　　１～２時間のゴミ拾い作業を経て午前中に終了予定　　　
開催場所：滋賀県東浅井郡びわ町南浜漁港　　　　　　　　　　　　　　
参加方法：事前申し込み不要・当日受付に集合（無料）　　　　　　　　

※悪天候により順延する場合は、前日の午後９時までに　　　　　
　中部釣り場とマナーを守る会ホームページにて発表するとともに
　下記問い合わせ先でもお応えいたします。　　　　　　　　　　
※軍手・ゴミはさみ・ラインカッター等をお持ちください。　　　
　当方でも数点用意いたしますが、数に限りがあります。　　　　
※現地での弊害を避けるため、知人同士乗り合わせて頂く等、　　
　車台数を出来る限り減らす配慮をお願いいたします。　　　　　

問い合わせ先：飯野（中部釣り場とマナーを守る会）　　　　　　　　　
ホームページアドレス：http://memb ers.tripod.com/~CFACC　

主催：中部釣り場とマナーを守る会　　　　　　　　　　　　　　　　　
協力：南浜区・南浜漁業協同組合　　　　　　　　　　　　　　　　　　