【自治体との関わりかた】

　　　　今回のお題は「自治体との関わりかた」について、青野ダムでの事例をご紹介
　　　します。なお今回書かせていただく内容は、あくまでも青野ダムでの特殊事情に
　　　よる部分もありますので、必ずしも「一般的」なノウハウではないと思います。
　　　そこのところご了解戴けますと幸いです。でもあちこちにあるリザーバーにも共
　　　通する点があるような気がします。

　　　　さてさて・・・・
　　　ゴミ拾い活動を行う時に問題となるのは、集めたゴミをどうやって処分するかと
　　　いうことです。少量でしたら三田市民である私の自宅に持ち帰って、家庭ゴミの
　　　収集日に出せば良いですし、平日であれば市のクリーンセンター（ゴミ焼却場）
　　　に持ち込むことも可能です。

　　　　ところが、休日に開催する活動で大量に集められるゴミをどうやって処分する
　　　か、まず最初に頭を悩ませました。そこで私たち青野ダムゴミ拾いオフ幹事連は、
　　　自治体（三田市や兵庫県）の支援を受けることで、この問題に対処することにし
　　　ました。

　　　　さて青野ダムは、兵庫県の三田市に立地していますから、周辺住民の皆さんは
　　　当然ながら三田市民です。また青野ダムは兵庫県の管轄する施設です。施設とい
　　　う言葉に含まれるのは、ダムそのもの、ダム管理施設、ダムでせき止められた水
　　　面などが含まれます。また青野ダムは三田市のみならず神戸市北部の水源でもあ
　　　ります。

　　　　そこで、三田市と兵庫県が関与している釣り場の清掃活動を行うということで
　　　すから、両方の自治体の担当者にコンタクトしたわけです。

　　　　最初にゴミ拾い活動を始めるにあたって、まず相談に行ったのは三田市役所で
　　　した。ゴミ問題で青野ダム周辺住民から苦情が出ていたところへ、「釣り人とし
　　　てゴミ拾いをしたい。周辺住民の釣り人に対する悪印象を少しでも解消したい。」
　　　と乗り込んで行ったわけですから、三田市からも一定の評価を戴けたと思います。
　　　三田市民である私が幹事連の一員ですので、三田市民ほかによる清掃活動という
　　　ご理解を戴き、ゴミ袋の支給というサポートを戴けることになりました。
　　　（三田市は指定のゴミ袋を使わないとゴミを回収してもらえないという特殊事情
　　　があります。他の自治体でも、こういった方法が増えていると思います。）

　　　　またダムを管理する立場の兵庫県北摂整備局へも足を運びました。ここでは青
　　　野ダム湖利用適正化推進会議を運営されている担当者のかたにコンタクトをとり、
　　　「釣り人としての良心を示す意味でも、是非ゴミ拾い活動をさせてほしい」と申
　　　し入れました。釣り人のマナー低下に頭を悩ませておられたところへ飛び込んで
　　　いったので、こちらでも好意的に受け入れて戴けました。

　　　　日曜日におけるゴミの回収問題については、年に５回、三田市が行っている自
　　　治会単位での清掃活動である「クリーンデー」が日曜日の朝に行われることが知
　　　られていましたので、その日に同時開催することで克服することにしました。ク
　　　リーンデーに釣り場の清掃活動を行うことで、青野ダム周辺住民の皆さんに「釣
　　　り人もゴミを拾っています」ということをアピールする意味でも、なかなか良い
　　　アイデアであったと思います。初回と第二回では、実際に早朝から地元住民の皆
　　　さんと一緒に汗を流すことができ、会話も交わすことができました。
　　　　第三回目以降は、兵庫県の施設のほうで集めたゴミを引き取って戴く方法に変
　　　更しましたが、クリーンデーにゴミ拾い活動を行うという方針は、将来も可能な
　　　限り、続けていきたいと思っています。

　　　　というようなわけで、私たちのゴミ拾い活動は、兵庫県と三田市という自治体
　　　のご支援無くしては成り立ち得なかったと思います。この場をお借りして深くお
　　　礼申し上げますm(._.)m

　　　　ということで、釣り場の清掃活動を行うにあたっては、地元自治体との連携が
　　　極めて有効であると思います。もしお近くの釣り場の清掃をやってみようと思わ
　　　れたかたは、一度市役所などにコンタクトされてはいかがでしょうか。きっと相
　　　談にのって戴けると思いますよ(^^)

　　これが私たちの活動ににおける自治体との関わりかたです。

　　これからも、更に詳しく活動の経緯や内容についてお話しします。